3人に1人しか借りられない。
改正貸金業法が施行されたが、これから消費者金融の世界はどうなるのか。
金融庁によれば、2006年10月から2007年3月の半年間で、消費者金融大手の貸付残高は6000億円減ったという。かなりの貸し出し抑制がおこなわれている。総量規制はまだまだこれから本番を迎えることを考えると、これからさらに貸出の抑制がつづくだろう。
庶民の立場からいえば、さらに借りにくくなるということである。申し込みに対して実際に融資を行った割合を示す「成約率」は前記の期間に32%になったという。つまり、3人に1人しか借りられない。それが今後は、もっと借りられなくなる可能性が高い。3人に1人以下になるというのなら、それは貸し渋りといってもいい状況ではないだろうか。
従来、消費者金融業界はグレーゾーン金利でもうけてきた。それが廃止になったことで、消費者金融業界はすべて白いゾーンへ移行することになった。銀行と同じゾーンで勝負する、白い顔のクリーンな金貸しである。では、消えた灰色ゾーンはどうなるかといえば、そのまま消滅するのか。消滅するのならいいのだが、黒いゾーンがそこに勢力を拡大してくる可能性がある。あるいは、新たな灰色の方法が編み出されるかもしれない。
クレジットカードのショッピング枠を現金化しますといった広告をひんぱんにみることがあるが、そうした新しい方法がさらに開発されるかもしれない。合法的でそれが開発されるのであればけっこうなことであるが、どうなるのだろう。
つねにいちばん困っている人が、いちばん借りたい人である。そういう人は担保もないから、無形のものを担保にする方法を編み出せばいいのだろうが、そんないい話はありそうにない。体を担保にするわけにもいかないし…。
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下流喰い―消費者金融の実態 (ちくま新書)
須田 慎一郎 筑摩書房 2006-09 平均評価点3.5 クチコミ:消費者金融:悪の枢軸 クチコミ:善意、正義感がもたらす不幸 クチコミ:日本らしい。 クチコミ:貸す側のモラルだけでなく借りる側のモラルを クチコミ:典型的一段階論法 |

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