消費者金融の歴史・その1:消費者金融の知識

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消費者金融の歴史・その1

消費者金融の歴史は、戦後の高度経済成長期、1960年ごろにさかのぼる。最初にはじめた業者は明らかではないが、一説によると1960年、武富士の創業者T前会長が、自分の住んでいた団地の住民にお金を貸したのがはじまりだという。T前会長説の真偽はともかく、大手の消費者金融会社の多くが1960年代から70年代にかけて創業していることは事実であるから、1960年ごろ消費者金融がはじまったというのは妥当な見方であろう。

私が予想していたより、消費者金融の歴史は浅い。質屋は昔からあったが、それは質草を担保にとるものであった。また、高利貸しは昔からあったが、それは商売人を対象としたものであり、消費者金融とは異なるものとされるからである。

担保も保証人もなしで、人の「信用」でお金を貸すという点に消費者金融の革新性とアイデアがあった。したがって、無担保、無保証を特長と考えるなら、やはり、消費者金融は従来の質屋や高利貸しとは異なる新しい業態とみなければならない。

安保闘争
1960年代は、池田内閣の所得倍増計画により、サラリーマンの所得が増えた時代である。このとき人の「信用」が上昇したことにより、消費者金融は成長した。とはいえ、利用者が行列をつくるほど、盛況だったわけでもない。

当初は団地で暮らす人の利用が多かったことから、「団地金融」とよばれていた。当時、団地は最先端のライフスタイルであり、みんなの憧れの生活であり、近代的な生活のシンボルであった。したがって、団地に住める人はある種のエリートであり、無担保・無保証で、信用で貸すことができた。

しかし、一部の業者を除く、多くの業者では資金の調達がむずかしく、財務的には困難の時代であった。




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