書評『格差と希望―誰が損をしているか?』大竹文雄
ダン・コガイのブログで、この本をほめていたので、読んでみた。
『格差と希望―誰が損をしているか?』大竹文雄(大阪大学社会経済研究所教授)
感想は、はっきりいって内容が軽すぎる。
日本経済新聞社の「経済論壇から」というコーナーに連載した原稿などを、本にまとめたものである。「経済論壇から」というのは新聞で読んでいるといいことが書いてあるような感じがあるが、それはネタのタイムリーさに依存しているということがわかった。
文体が、そういうタイムリーさを入口にした書き方になっているので、時期を過ぎてから読むと、ぬるくなったビールを飲んでいるような気分である。あるいは、のびたラーメンを食っているような気分である。また、論述が短いので、テーマに論理的に迫り、粘り強い議論を展開するような迫力がない。さらっと論壇の意見を紹介して、カンタンにコメントしているというスタイルなのだ。
読んでいて、ところどころ興味深いのは、格差について世代間の不公平が存在するという主張である。副題にある「誰が損をしているか?」というのは、若者が損をしているという意味であろう。この点をもっと詳しく知りたいと思う。世代間の不公平、あるいは既得権益を握る中高年世代の問題に絞って、派遣切りの問題に鋭く迫る書き下ろしの著書を期待したい。
★★次に期待。
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格差と希望―誰が損をしているか? 大竹 文雄 筑摩書房 2008-06 平均評価点3.5 コメント:「あいつ(失礼)は経済人だ」 コメント:たかが経済と言える時代は当分きそうにないのだろう コメント:こういうスタイルの本は・・・ コメント:長期的且つ広範囲な視野で、今の判断をしているか? コメント:経済学からの視点 |
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PROFILE:自宅警備員
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